猫と見たもの聞いたもの

ウチの猫たちの事などを、のんびりダラダラ書いてっております。

「ローズ・イン・タイドランド」





監督 テリー・ギリアム「21世紀ブラジル」「ブラザーズ・グリム」ほか
出演 ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリーほか

10歳の少女ジェライザ=ローズは、毎日、ヤク中の母親の足をマッサージしたり、元ロックンローラーの父親がヘロインを打つのを手伝ったりと、ロクでもない日々を過ごしています。友達は4体のお人形の“頭”だけ。ある日、母親がクスリの過剰摂取で死んでしまったため、残された父とジェライザ=ローズは、逃げるように今は亡きおばあちゃんの家へ。でも、その父親も永遠の「バケーション」に出てしまい、残された彼女は近くに住む不思議な兄弟に出会うのですが・・。

何ていうか、金子国義っていう人の描く妖しいアリスの世界にも似てるような、そんな毒のあるファンタジーって感じの映画でした。壊れた人形達がちょっとグロテスク。展開もかなりキワドく(なんかR15みたいですね)、登場人物は、誰も彼も悲しく醜悪です。特に、「幽霊女」と呼ばれてた女の人なんか童話に出てくる魔女みたいに、やる事なすこと強烈でした。
ありえない事態が起こるなか、自分の夢の中にふわふわと入り込んでいくジェライザ=ローズ。海の底や、金色の草原、おばあちゃんの衣装部屋。現実と想像がごちゃごちゃになったような子供の目線そのままの映像は、とても奇妙で美しかったです。
そんなジェライザ=ローズを演じていたジェニファー・ティリーちゃん、子供と大人が同時に存在してるかのような不思議な雰囲気が、とても可愛いっていうかキレイ!?でした。演技もうまくて、狂気さえ感じられるジェライザ=ローズの空想の世界をとても魅力的に演じてました。まだ10歳くらいなんですよね。末恐ろしいです。
ただ、素で考えたらジェライザ=ローズの人生って、あまりにも悲惨すぎ。

ところで話が飛んじゃいますが、昔、ジョニー・デップが出てるっていうことで、この監督さんの「ロスト・イン・ラマンチャ」っていうのをビデオで観た事あったのですが、いつまでたっても本編が始まらなくて、思わずテープを何度も巻き戻した記憶があります。何でだと思ったら頓挫したままの映画の撮影裏話自体が映画の本筋だったみたいで・・・。この監督さんの描く世界はとてもにぎやかで変わってて、すごいなぁと思うのですが、この映画は、完成度を追い求めるあまり、(あと、天候とかイロイロ)撮影資金が底をついちゃたらしいです。どんだけこだわってるんだ~って感じです。お金がたまったら撮影再開ってあったけど、ほんとに完成するのかな・・・。





↓同じ監督さんで、こっちは純粋に子供向けの映画でした。

原作は「ほらふき男爵の冒険」。ミュンヒハウゼン男爵(バロン)が、少女に頼まれ、かつての仲間を探し出し、彼らと一緒に戦争から街を救うという冒険物語。三日月にヒモをくくりつけたり、大砲につかまって空を飛んだり、はたまた女性の下着で大きな気球を作ったり。既成概念に縛られない想像力に満ちた映像世界は、みてるだけでワクワクします。バロンのお話はウソなのかホントなのか、ぼけたやりとりが笑えたり、最後もハッピーエンドで後味も良かったです。「ローズ・イン・タイドランド」も最後は何とかなったので観てて救われました。そういえば同じようなおとぎ話で「バンディットQ」(これもテリー・ギリアム監督でした)っていうのを小っさい頃、映画館に観に行った記憶があるのですが、そっちは何か狐につままれたようなような終わり方だったような。



バロンバロン
ジョン・ネビル テリー・ギリアム
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 1992-09-21

  1. 2007/02/22(木) |
  2. その他(映画)
  3. | TB:1
  4. | コメント:2

コメント

まるさんへ

ありがとうございマス。
そうそう!版画とかアメコミみたいな強弱のある線にしたかったのです。
ジュライザ=ローズの服、ほんとはかわいいのに
入れ墨みたいな柄にしちゃってますが・・・。

また見直してみてください~。
確かにポスターの感じでだまされちゃいますよね。
ただのおとぎ話かなと思って私も見始めたので
話が進むにしたがって、えーって感じでした。

おっ、そうなんですか?
じゃあ、さっそくブログお邪魔してみます♪
  1. 2007/07/13(金) 18:52:47 |
  2. URL |
  3. いなほ #-
  4. [ 編集]

こんばんは

ワー また絵がステキですね!
なんだか版画チック

この映画、私も前に観に行きました☆
(ちなみにいなほさんのイラストと似たシーンのイラストかきました(笑)
ファンタジーな子供目線の、残酷な現実がおもしろいですよね
ジュライザ=ローズのかわゆさに私もやられました

でも、ポスターの可愛らしいイメージだけで観に行ったので
意外に残酷で、当時、驚いて混乱たような・・・

いなほさんの感想読んで、また見直したくなりました!
  1. 2007/07/12(木) 21:56:43 |
  2. URL |
  3. まる #-
  4. [ 編集]

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映画『ローズ・イン・タイドランド』

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